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日本酒とワインが出会った奇跡の一杯「kasu [marc]」

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それは、冷蔵庫の”端っこ”から始まった話。

料理のあと、冷蔵庫の奥に残った野菜の切れ端や、少しだけ余ったワイン。
「もったいないな」と思いながらも、つい処分してしまったことはありませんか?
私たちの日常には、価値があるのに”見過ごされているもの”がたくさんあります。

実は、そんな”見過ごされがちな素材”に新しい命を吹き込んだお酒が、福島県南相馬市小高区の酒蔵 haccoba(ハッコウバ) から誕生しました。
それが、2025 年4月25日より発売された新しい日本酒 「kasu [marc](カス マール)」 です。

「kasu [marc]」ってどんなお酒?

ひとことで言えば、日本酒とワインの”いいとこ取り”
もっと正確に言うならば、日本酒の製造過程で、ワインの搾りかす(マール)を一緒に発酵させて造られた、今までにないスタイルのお酒です。

  • 「kasu」は日本語で”酒かす”
  • 「marc(マール)」はフランス語で”ぶどうの搾りかす”

この2つの「余りもの」同士が出会って生まれたのが、この”余白”を大切にしたお酒。
まるで、余韻のある音楽のように、じわじわと心と舌に染みわたる味わいが広がります。

醸されるはずだった素材に、もう一度光を。

このお酒の最大の特徴は、サステナブル(持続可能)な発想です。
ぶどうの搾りかすは、通常ワイン製造後に廃棄されることが多いもの。
でもその中には、香りも旨味も、まだまだ詰まっています。

haccoba は、あえてその搾りかすを使い、日本酒と一緒に「再発酵」させるという実験的かつ革新的な手法をとりました。
結果、マスカットや桃のようなフルーティで華やかな香り、ほんのりスモーキーな余韻── どこかワインの記憶を残しながらも、日本酒らしい深みが共存する不思議なハーモニーが生まれたのです。

今回使用したマールは、宮城県川崎町のワイナリー・Fattoria AL FIORE の「Ohno Field Blend」です。
このキュベは山形県高畠町の大野農園さんのメルロー、シャルドネ、マスカットベイリーA、他生食用葡萄を混醸(フィールドブレンド)しています。
アルフィオーレで唯一揮発酸を出すキュベですが、その特性が haccoba の酒づくりの中で素晴らしいバランスを生み出しています。

「kasu」シリーズの第2弾。テーマは「いらないもの、って何だろう?」

実はこの「kasu [marc]」は、株式会社 haccoba が 2021 年2月に立ち上げた酒蔵「haccoba -Craft Sake Brewery-」が 2024 年11月に発表した新・定番酒「kasu」シリーズの第2弾
シリーズの共通テーマは”いらないものって、本当にいらないの?”という問いかけです。

第一弾の「kasu [sansho lemonade]」では、レモンサワーに使えない”不格好なレモン”が主役になりました。
そして今回の「kasu [marc]」は、ワインの”終わった後”の素材が、新しい主役として再登場したわけです。

その姿勢は、まるで舞台の袖で眠っていた俳優を、もう一度ステージへと呼び戻すようなもの。
それが、ただのリサイクルではなく、再創造(リクリエーション)になっている点が、haccoba の面白さなのです。

飲む人の価値観まで醸してしまうお酒

味わいもコンセプトも個性的な「kasu [marc]」ですが、真の魅力はその問いかけにあります。

「いらないものって、誰が決めたんだろう?」
「もう一度、活かせる形があるかもしれない」

そんな風に、ひとくちごとに、私たち自身の”見方”まで優しく揺さぶってくれる。
お酒であると同時に、会話のきっかけ価値観の再発見を与えてくれる存在です。

デザインとネーミングについて

デザイナーは summit の齋藤智仁氏
シンプルに「粕」という漢字をグラフィカルにデザインに落とし込んでいます。
「ポップに、まずは飲んでほしい!」という思いが込められています。

ネーミングもシンプルに、粕をアルファベットで表記した”kasu”。
一見ネガティブにも捉えられる言葉をあえて使い、この言葉のイメージ自体も覆していくという思いが込められています。

このデザインとネーミングの背景には「ブリコラージュ」という考え方があります。
これはフランスの文化人類学者クロード・レヴィ=ストロースが提唱した概念で「いつか何かに使えるかもしれない」と思って物を集め、後に新たな価値を生み出すという思考法です。

商品情報

  • 販売予定価格:2,420 円(税込)
  • 内容量:500ml/本
  • 発売日:2025 年4月25日(金)
  • 販売期間:2025 年4月〜売切次第終了

余白にこそ、物語がある。

私たちは、効率や正しさを追いかけるあまり「いらない」と判断したものをたくさん醸してきました。
でも「kasu [marc]」が教えてくれるのは”いらないもの”なんて本当は存在しないのかもしれない、ということ。

余ったもの、残ったもの、終わったと思ったもの。
それらすべてに、もう一度光を当てたら、まったく新しい物語が始まるかもしれません。

この春、そんな物語を、あなたの一杯から始めてみませんか?

◆ 株式会社 haccoba について

2021 年2月、原発事故の避難で一時人口がゼロになった福島県の小高というまちに醸造所を設立。
2023 年7月から隣町の浪江でも醸造所を営んでいます。
「酒づくりをもっと自由に」という思いのもと、かつての”どぶろく”文化やレシピを現代的に表現。
ジャンルの垣根を超えた自由な酒づくりを行っています。

自分たちの事業を通して、自律的な地域文化と自由な酒づくりの文化を取り戻すことを、本気で目指しています。

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