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壊れた酒蔵に、もう一度火を灯す—「能登の酒を止めるな」第三章が伝える、酒と人の絆

「あの味を、もう一度飲みたい」—そんな声に応えた人たちがいます

2024年1月、能登半島地震。多くの人が住む場所を失い、日常が大きく揺らぎました。
なかでも静かに、けれど深刻な打撃を受けたのが「酒蔵」でした。

酒は、ただの飲み物ではありません。
地域の風土と人の手が織りなす、文化そのもの。
何世代にも渡って受け継がれてきた技術や情熱が、一瞬で失われる可能性もある—そんな現実に、全国の酒蔵が動き出しました。

「能登の酒を止めるな」

被災した能登の酒蔵を支援するために、全国の蔵が共同で酒を造るこのプロジェクト。
第1弾から第3弾まで実施し、3,285 名から 59,117,000 円もの応援を集めました。
今回、第三弾として生まれたのが、秋田県男鹿の「稲とアガベ」と、石川県能登の「鶴野酒造店」がタッグを組んだ特別な日本酒です。

その名も—「稲とアガベと谷泉」

日本酒とメスカルの境界線に、希望を注ぎ込む

「稲とアガベ」は、日本酒とメキシコの蒸留酒・メスカルの製法を融合させた、前例のない酒造りで注目を集める秋田の酒蔵。
一方、共同醸造の相手となった「鶴野酒造店」は、能登の伝統を体現する老舗酒蔵で、主力銘柄は「谷泉(たにいずみ)」。

この2つの酒蔵が共に醸したのが、能登町ひらみゆき農園のブルーベリーを副原料として、米と麹と発酵させた特別なクラフトサケです。
同じく地震で被災したひらみゆき農園のブルーベリーを使うことで、能登の復興への思いをさらに込めています。

このお酒は、まさに「二つの魂が一つになった酒」。

口に含めば、フレッシュで華やかな香りとともに、ふくよかでやさしい旨みが広がります。
そしてその奥には、地震で打ちのめされながらも立ち上がろうとする、酒蔵と人々の静かな情熱が感じられるのです。

なぜ、全国の酒蔵が「能登の酒」を守ろうとするのか

このプロジェクトの根底には「酒は人をつなぐ」という信念があります。

鶴野酒造店は、地震により店舗・酒蔵・住居のすべてが全壊となる甚大な被害を受けました。
被災地の蔵が自力で酒を醸せない今だからこそ、他の蔵がその代わりとなって技術と設備を提供し、被災蔵の名前で酒をリリースする。
売上の一部は、鶴野酒造店の復興に直接還元されます。

まるで、バトンを渡すように。
走れなくなった仲間の思いを受け取って、次の走者が一歩を踏み出す—そんな光景が、酒造りの現場でも静かに、でも力強く起きているのです。

「酒を止めるな」という言葉には、単なる製造再開への願いだけでなく”文化やつながりを絶やさない”という深い意味が込められています。

数量限定 1,550本。「飲む支援」の輪に、あなたも加わりませんか?

「稲とアガベと谷泉」は、数量限定1,550本のみの販売。
2,500円(税込)で、3月24日(月)より稲とアガベ提携酒販店及びECサイト「稲とアガベ オンラインショップ」、直営店にて発売開始されています。

ただ飲むだけでなく、その一杯が誰かの希望になる。

能登の冬の寒さに耐えながらも、再び酒を醸すための火を絶やさなかった人たちの想いを、あなたの食卓にそっと迎えてみませんか?

もしかしたら、それは”ただの一杯”ではなく”物語の一部”になるかもしれません。

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