2011年の東日本大震災から13年。
福島県須賀川市では、地域の未来と復興への願いを込めた特別な日本酒が生まれました。
その名も「健勝祈（けんしょうき）」。
この純米吟醸原酒には、地元と首都圏の人々が手を取り合い、一歩ずつ歩んできた復興の軌跡が詰まっています。
震災を乗り越え、人々が育んだ「健勝祈」
須賀川市の地域活性化団体「すかがわの魅力を発信する会」は、震災以降、首都圏の支援プロジェクトと連携を深めながら地域の再生に取り組んできました。
その一環として昨年から開始されたのが「日本酒づくりプロジェクト」です。
地元の田んぼで栽培された福島県産の酒米「福乃香（ふくのか）」を使い、環境にも優しい農法で育てられたお米が「健勝祈」の原材料となりました。
この酒米を仕込み、丁寧に醸したのは郡山市にある老舗酒造「笹の川酒造」。
その結果、フルーティーな香りとまろやかな味わいを持つ特別な一本が完成しました。
「鍾馗」のラベルが語る復興のシンボル
「健勝祈」のボトルには、須賀川市の伝統工芸「須賀川絵のぼり」の絵師・大野修司さんが手がけた「鍾馗（しょうき）」が描かれています。
鍾馗は厄除けや健康祈願の象徴とされる存在です。
このデザインには、震災を乗り越えて力強く歩み続ける地域の姿が表現されています。
須賀川絵のぼりは江戸時代から続く伝統工芸で、地元の誇りです。
ラベルに込められたその意味を知ると「健勝祈」がただの日本酒ではなく、地域文化そのものを象徴する存在であることが伝わってきます。
発表会で語られた「復興への思い」
11月10日に須賀川市で開かれた発表会では、地域のリーダーたちがこの新酒を囲み、復興への思いを語り合いました。
同会の佐藤健一会長は「この酒には地元と首都圏の協力が込められている。震災からの復興をともに歩んだ証です」と述べました。
さらに、首都圏から参加したツアー客たちと地元の人々が食事をともにしながら「健勝祈」を味わい、その豊かな香りと味わいに感嘆の声を上げる場面も。
そこには、ただの酒造りを超えた、人と人とがつながる温かい交流がありました。
あなたも復興の一歩を支援してみませんか？
「健勝祈」は、720mlが1,815円（税込）、1800mlが3,630円（税込）で、720ml換算で限定1,000本のみの販売となります。
購入は須賀川市の「内藤酒店」で可能です。
詳細は「笹の川酒造」にお問い合わせください。
この一本は、ただの日本酒ではありません。
それは、震災を乗り越えた須賀川市の挑戦と希望を象徴する酒です。
あなたも「健勝祈」を味わいながら、復興への応援をしてみませんか。
地元と未来をつなぐ一杯
須賀川市の自然、文化、人々の思いが詰まった「健勝祈」は、復興のシンボルとして輝きを放ちます。
この一杯が、地域を応援する新たなきっかけとなり、福島の魅力が全国へと広がることを期待しています。
ぜひ、「健勝祈」を手に取り、復興への思いを共有してください。
福島の未来を祝うこの酒を、あなたも味わってみませんか。
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