たとえば、あなたが子どもの頃に遊んだ公園に、ある日モニュメントが建てられたとしたら──
「ああ、この街も変わっていくんだな」
そんな感慨を覚えるのではないでしょうか。
ふじみ野のまちに、いま新しい風が吹いています。
歴史と人の想いを紡いできたこの地に「ふじみん像」という新たなシンボルが誕生しました。
そして、それに合わせて発売されたのが、地元のお米を使った特別純米酒「河岸の蔵(かしのくら)」。
この記事では、このふたつの取り組みを通して見えてくる”地域の温度”と”未来へのまなざし”を、やさしく紐解いていきます。
小さな像に込められた、大きな想い
令和7年11月3日、埼玉県ふじみ野市の福岡中央公園にて「ふじみん像」のお披露目式が行われます。
ふじみん――それは、ふじみ野市PR大使を務める公式イメージキャラクター。
地域のイベントではおなじみの、あの愛らしいキャラクターです。
しかし今回は、ただのキャラクター像ではありません。
“まちの新しい待ち合わせスポット”として
御影石で作られたふじみん像は、市内外の人に愛され、街のシンボルとして、多くの出会いが生まれることを願って設置されます。
まるで、小さな街の守り神のように。
通りかかった子どもが「ふじみんだ!」と駆け寄って、ぎゅっと抱きしめる未来が、目に浮かびます。
この像は、ふじみ野市誕生20周年を記念し、ふじみ野市商工会女性部から市に寄贈されるものです。
地元の人々にとっては、節目となる年の記念碑的存在なのです。
地元の米、地元の想い。「河岸の蔵」ができるまで
そして、ふじみん像のお披露目に合わせて販売が始まるのが、特別純米酒「河岸の蔵」。
「河岸(かし)」とは、かつてこの地域が川を使った物流の拠点「川越舟運」の中継地だったことに由来します。
つまり「河岸の蔵」という名前には、歴史の重みがギュッと詰まっているのです。
米も、水も、人の手も、”ふじみ野産”
このお酒の魅力は、なんといってもふじみ野市産の酒米「彩のきずな」を 100% 使用していること。
製造は埼玉県秩父市の老舗酒蔵「株式会社矢尾本店」が手がけています。
さらに特別なのは、静岡県下田市の海底で4月から10月まで熟成させた「海中熟成酒『河岸の蔵』」も同時に発売されること。
通常の「河岸の蔵」とセットで 5,000 円(予定)での販売となります。
“地域密着”とはまさにこのこと。
材料だけでなく、携わる人たちの想いまでも地元産。
まさに「ふじみ野の魂が宿った一本」と言っても過言ではありません。
「河岸の蔵」で乾杯するとき、思い出してほしいこと
特別純米酒「河岸の蔵」は、第17回ふじみ野市産業まつりで初販売され、その後は市内酒販店や市内飲食店でも購入・提供される予定です。
ふじみ野の風景を思い出しながら、おちょこを傾けるひととき。
そこには、ただの”地酒”ではない、もっと深い味わいがあるはずです。
このまちをもっと好きになる。
このまちの未来を応援したくなる。
そんな気持ちを、ふじみん像と「河岸の蔵」は、そっと背中を押してくれるように感じられます。
ふじみ野が教えてくれる、”地元愛”の形
「ふじみん像」と「河岸の蔵」。
この2つのプロジェクトは、単なるイベントや商品の枠を超えて、地域への誇りと未来への希望を体現しています。
私たちは、つい”今あるもの”を当たり前だと思ってしまいがちです。
でも、誰かが愛をこめて、未来を見据えて、カタチにしてくれているからこそ、それが”当たり前”としてそこにあるのです。
地元に、もっと目を向けてみよう。
このまちのこと、少しだけ知ってみよう。
そんなきっかけをくれる今回の取り組みは、ふじみ野だけでなく、私たちの心にも小さな火を灯してくれるような気がします。
最後に:もし、ふじみ野に立ち寄ることがあれば
ぜひ、福岡中央公園の時計塔前でふじみん像と一緒にひと休みしてみてください。
そして「河岸の蔵」を一杯、お土産にどうぞ。
それはきっと、忘れられない”まちの物語”になるはずです。
 
  
  
  
  
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