幻の銘酒「河東の誉」、再び。花巻市の挑戦が生んだ奇跡の一杯

かつて花巻の人々に愛されながらも、一度は姿を消した日本酒「河東の誉」。
この名酒が、地元の酒蔵や関係者の熱意によって、昨年に復活を遂げ、今回2024年産米による新たな製造が実現しました。
1月29日、花巻市の猿舘酒店で待望の発売が開始されます。

「このお酒を地元の人たちに届けたい」——そんな想いから始まった復活プロジェクト。
2023年の復活後、今回は2024年産米を使用し、現代の嗜好に合わせた味わいを実現しました。

歴史を受け継ぎ、未来へつなぐ一本

「河東の誉」は、約80年前に造られていた特別な酒でした。
2023年に復活を果たし、今回が2度目の製造となります。
花巻市の猿舘酒店（猿舘祐子店主）が中心となり、この取り組みを進めています。

製造にあたっては、地元農家の薄衣忠孝さん（72）が減農薬で育てた「ひとめぼれ」を使用。
八幡平市の「わしの尾」で醸造され、まろやかで飲みやすい味わいを実現しました。
田植えや稲刈りには地域住民の有志も参加し、今月、醸造が完了しました。

しぼりたての生酒は以下の3種類で展開されます：

販売は猿舘酒店と道の駅とうわで行われ、4月以降には純米酒も順次販売される予定です。

今回の製造は、昨年の復活を経て、地域の銘酒として定着を目指す重要な一歩となります。
地元の酒蔵や農家との協力、そして住民参加型の米作りを通じて、地域全体で支える日本酒造りを実現しています。