あなたは、日本酒に”田んぼの個性”があるなんて考えたことがありますか?
広島県三原市。瀬戸内海と山に囲まれた、穏やかな町。
そこに、ひとつの挑戦を続ける小さな農業法人があります。
その名は「よがんす白竜」。
彼らがこの夏世に送り出すのは、これまでの「日本酒」の常識を、そっとくつがえすような一杯です。
田んぼは、ただの「場所」じゃない
「同じ品種の米を、同じ造り方で仕込んでも、味は違う」
それは、まるで同じレシピでも、作る人によって味が変わる料理のように。
お米が育つ田んぼには、土の質、日当たり、水の流れ、微生物の違いがあって、そのすべてが、米の性格を決める”隠し味”になります。
「よがんす白竜」はその違いを、あえてブレンドせずに、田んぼごとに仕込み、瓶詰め。
日本酒に「田んぼの個性」という新しい価値を吹き込んだのです。
2つの田んぼ、4つの物語
2025 年、彼らが手がけたのは VT2025 シリーズ。
イタリア米と日本米の交配種「和みリゾット」を、2つの田んぼから収穫し、4種類のお酒に仕上げました。
- OKITA9241 無濾過生原酒 田んぼの地番そのままの名前で、沖田 9241 番地の力強い個性
- OKITA9241 原酒一度火入れ 同じ田んぼでも、火入れによる味わいの変化を楽しめる
- KAWABASAMI8259 無濾過生原酒 川挟 8259 番地の田んぼが生み出す、独特な風味
- KAWABASAMI8259 原酒一度火入れ 熟成による深みとまろやかさが印象的
同じ作り手、同じ造り方、なのに、こんなに違う。
それはまるで、同じ家族でも、全く違う夢を持つ兄弟のよう。
1本ずつじっくり味わうのも良し。
4本揃えて”飲み比べ”で、田んぼごとの物語を感じるのもおすすめです。
160 年の歴史と革新の出会い
「よがんす白竜」は、三原市に唯一残る 160 年の歴史をもつ老舗酒蔵・醉心山根本店とタッグを組み、この挑戦的な日本酒を生み出しました。
仕込み水には、地元で半世紀にわたって天然水をボトリングする「白竜水」を使用。
G7広島サミット 2023 にも提供された超軟水が、テロワールをより忠実に表現しています。
地元を愛し、農業を未来につなぐ
「よがんす白竜」は、農業の衰退をなんとかしたいと願う仲間たちが立ち上げた法人。
酒造りを通して、地元の農業に”もう一度、光をあてたい”という想いが、この「YOGANSU の酒」に込められています。
お酒を楽しむことが、農業を応援することにつながる— そんな未来の形が、ここにはあります。
田んぼを、グラスの向こうに
日本酒を口に含んだとき、ふっと浮かぶのは、広がる田園、照り返す夏の日差し、そこに立つ農家さんの姿かもしれません。
「YOGANSU の酒」は、ただの日本酒ではありません。
一杯の向こうに、風景と物語を感じるお酒です。
爽やかな酸味と豊かな米の甘味、余韻に残る苦味。
白ワインのようなフレッシュな柑橘の香りの中に、上質な糠の香りが米の酒だと再認識させてくれます。
発売は7月19日(土)
オンラインストアと、道の駅よがんす白竜で販売予定。
7月19日(土)~21日(祝)の3日間は、新酒発売記念イベントも開催。無料試飲や限定メニューなど、特典満載です。
日本酒が好きな方も、まだ飲み始めたばかりの方も、きっと、新しい発見が待っています。
まずは一度、公式サイトをのぞいてみてください。
「同じ田んぼは、ひとつもない」
その違いに、きっとあなたも、心を動かされるはずです。
コメント