あの日、仕事帰りにふと見上げた夕焼けが、涙が出るほどきれいだった。
そんな経験、ありませんか?
誰かを思い出したり、ふと立ち止まってしまったり。
夕日は、なぜあんなにも人の心を動かすのでしょう。
秋田・男鹿(おが)で生まれた新しいお酒『廻(めぐる)』は、そんな「心がふわっと揺れる瞬間」から着想を得て作られました。
それは、ただのお酒ではありません。
グラスに注いだ瞬間、心のどこかに眠っていた記憶が、ゆっくりと目を覚まし始める――そんな、不思議な力を持った一本なのです。
日本酒でもワインでもビールでもない。「廻る」からこそ出会えた味
『廻』が生まれたのは、秋田・男鹿にある「稲とアガベ」。
この醸造所では、日本酒の技術をベースに、副原料を加えることで新しい味わいを目指した「クラフトサケ」という新ジャンルのお酒を造っています。
「え? 日本酒にワインやビール、ジンの要素? 一緒になるの?」
そう思うかもしれません。
けれど、それこそが『廻』の魅力のはじまり。
このお酒は、米と麹をベースに、ブドウ(ワイン)、ホップ(ビール)、そして関連会社が運営する「早苗饗(さなぶり)蒸留所」で生まれるクラフトジンのボタニカル残渣を組み合わせた革新的なクラフトサケ。
ひと口飲めば、甘味、酸味、苦味、渋みの複雑さが奇跡的に調和した、唯一無二な味わいが口の中に広がっていきます。
「これは何の味なんだろう?」
考える前に、もう一度飲んで確かめたくなる。
それが『廻』の魅力です。
『廻』という名に込められた、100 年先を見つめる願い
この不思議なお酒には、ただ「新しい味」という以上の深い願いが込められています。
名前の「廻(めぐる)」には、原料や副産物が廻り廻り続けるという、サステナブルな酒造りの哲学が込められています。
稲とアガベの代表取締役・岡住修兵さんはこう語ります。
「稲とアガベの酒粕は、早苗饗蒸留所でスピリッツやジンになり、その蒸留過程で出たボタニカルの残渣は、再びクラフトサケ『廻』の仕込みに使われる。そして、『廻』から生まれた酒粕はまた蒸留所へ…。このように、稲とアガベが存在し続ける限り『廻り廻り続けるお酒』なのです」
一時的な流行ではなく、暮らしの中に静かに根づき、誰かの特別な瞬間をそっと彩る存在でありたい。
『廻』は、そうした想いとともに生まれた“これからの定番酒”なのです。
男鹿の夕日から生まれた、おだやかで力強い余韻
なぜ『廻』には、こんなにも「夕日」のイメージが重なるのでしょう?
それは、稲とアガベの拠点・秋田県男鹿市が、日本有数の夕日スポットだからです。
空と海がとけあい、まるで時間さえ止まったかのような、静謐で深いオレンジ色の風景。
ラベルのイラストは画家の杉山陽平氏に依頼し、男鹿の夕日と輪廻をモチーフに描かれました。
タノジデザイン・石田敬太郎氏がベースを作り、書家・辻井樹氏の揮毫が重なった力作です。
そんな夕日を見たとき、人はふと立ち止まり、自分の中の大切な記憶を思い出します。
『廻』もまた、そんな“思い出の中を旅する時間”に寄り添うお酒です。
ひとり静かに、あるいは誰かと語らいながら――グラスの中の琥珀色をのぞき込むたび、心の奥で何かが「めぐって」いく。
発酵は、人生のようだ
発酵とは、素材が微生物の力で静かに、けれど確かに変わっていく過程のこと。
それはまるで、人の人生そのもの。
誰かと出会い、別れ、失敗し、また立ち上がる。
最初は無垢だった自分が、経験という「発酵」によって、味わい深くなっていく。
『廻』は、そんな人生の縮図のような存在です。
派手ではないけれど、心にじんわりと沁みてくる。
だからこそ、大切な一日に選びたくなる。
あなたの「めぐる時間」に、そっと寄り添う一杯を
2025 年7月23日(水)〜29日(火)、伊勢丹新宿店で開催される「ISETAN 発酵 WEEK」にて、この『廻(めぐる)』がいよいよ先行販売されます。
価格は 3,850円(税込)、容量は 720ml。
発酵をテーマにした食の祭典の中でも、ひときわ異彩を放つこのお酒。
試飲できるチャンスもあるかもしれません。
夕暮れ時、ちょっと早めに帰れた日。
今日という一日に、そっと句点を打ちたくなった夜。
『廻』は、あなたのその時間に、やさしく寄り添ってくれるはずです。
✨ 最後に:『廻』は、飲むためのお酒ではない
それは「思い出すためのお酒」かもしれません。
秋田の夕日とともに、誰かの記憶に、あなたの記憶に、そっと灯るような一杯になりますように。
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