獺祭 BLUE 50 from NY ― 山口から始まる、新しい一杯
「このお酒、なんだか風変わりだな」
初めて口にしたとき、そんな風に感じるかもしれません。
でも、それがいい。
今、日本酒は”伝統”と”挑戦”のあいだで、新しい物語を紡ぎ始めています。
その象徴とも言える一本が、2025 年8月1日、山口県限定で登場します。
その名は、獺祭 BLUE 50 from NY。
ニューヨークの空の下、日本酒が目指したもの
日本酒と聞くと、古い酒蔵、雪深い田舎町、熟練の杜氏…そんなイメージがあるかもしれません。
けれど、旭酒造が選んだ舞台は、世界の大都市・ニューヨーク。
「世界のど真ん中で、日本酒を造ったら、どうなるんだろう?」
そんなシンプルだけど大胆な発想から、獺祭 BLUE ニューヨーク蔵は始まりました。
2016 年に建設計画がスタートし、コロナ禍による紆余曲折を経て、2023 年3月に完成。
同年9月にオープンした海外初の酒蔵では、会長の桜井博志自らがニューヨークに移住し、陣頭指揮を執っています。
しかし、そこに待っていたのは、理想とかけ離れた現実でした。
水が違う。
気候も違う。
日本酒の命ともいえる”米”すら、思うように手に入らない。
まるで、異国の地に根を張ろうとする苗木のようでした。
それでも、何度も失敗を繰り返し、ようやく花を咲かせたのが—この「獺祭 BLUE 50 from NY」です。
実は、この酒は 2024 年4月に「DASSAI BLUE Type50」として国内向けに数量限定で販売されていました。
しかし今回、商品名を改め、当時より一層美味しくなったものとして新たに登場します。
“50”に込めた、旭酒造の決意
獺祭シリーズといえば、精米歩合 23% や 39% が有名。
けれど、この BLUE 50 はあえて 50% 磨き。
米を削りすぎないことで、米本来の旨みと甘みを引き出しました。
アルコール度数は14度と、やや控えめに仕上げられています。
その味わいは、まるで異国のカフェで出会う、和の香りを纏った一杯のラテのよう。
馴染みがあるのに、どこか新しい、そんな感覚です。
しかも、このお酒は山口県内限定販売。
生まれはニューヨーク、でも育ちは山口。
この”国境を越えた酒”には、地元への感謝と、故郷を大切にする旭酒造の心が込められています。
720ml 3,800 円(税抜)、375ml 2,000 円(税抜)という価格設定で、継続的に販売される予定です。
あなたのグラスに、世界が注がれる
ふと立ち寄った山口の酒屋で、手にした一本。家族と囲む食卓で、ひとくち味わったその瞬間。
きっと、あなたは気づくでしょう。
「日本酒って、こんなに自由なんだ」
これは、旭酒造だけの挑戦ではありません。
“日本酒”そのものが、いま、世界とともに進もうとしている。
そんな未来への一歩を、ぜひ、あなたの五感で感じてみてください。
まとめ
「獺祭 BLUE 50 from NY」 ― 伝統も、革新も、一杯に詰め込んで
異国で生まれ、地元で花開いた”世界を旅した日本酒”が、この夏、あなたの手のひらに届きます。
伝統に甘えず、革新に焦らず。
その一杯には、未来を変える味がある。
2025 年8月1日、山口県内限定発売。
この夏、あなたの「日本酒観」が、ちょっと変わるかもしれません。
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