「伝統×革新」の一杯に出会う夏。—『越の誉 teca（テカ）』が教えてくれる、日本酒の新しい可能性

「これが日本酒…？」
口に含んだ瞬間、いつもと違う。
けれど、どこか懐かしい。
そんな”驚き”と”安心感”が同居する不思議な体験。
その一杯に、220 年以上の歴史が息づいていたと知るのは、ずっと後のことでした。

“伝統の重み”に挑む、小さな酒蔵の大きな一歩

新潟県・柏崎市にある原酒造株式会社は、伝統の銘柄「越の誉（こしのほまれ）」で知られ、地元の人々に長年愛されてきました。

ですが、今回ご紹介する新商品『越の誉 teca（テカ）』は、その原酒造が「あえて守らず、あえて挑戦した」、まさに革新の結晶。

通常の「越の誉」とは異なり「酒母四段仕込み」という伝統技法を用いた「純米大吟醸無濾過原酒」という贅沢な仕上がり。
一般的な「三段仕込み」に、最後に酒母を加えるこの独自製法により、豊かな甘みと生き生きとした酸味、透明感のあるキレの良い味わいを実現した、特別な一本です。

「teca（テカ）」という名前、少し不思議に思いませんか？

実はこれ、地元・柏崎の夏を彩る海の花火にちなむ花火用語「輝（てか）」と、イタリア語で”宝石箱”を意味する「teca」に由来します。
一粒一粒の米の魅力を詰め込み、まるで夜空に咲く花火のように、記憶に残る一本に—そんな願いが込められています。

伝統をそのまま守るのではなく、あえて形を変え、現代の感性に寄り添う。
その”挑戦”こそが、この酒の最大の魅力なのです。

では『teca』の味わいとはどんなものなのか？
一言で言えば—「果実を思わせる香りとしっかりとした甘み、酸味のハーモニーが特長の酒」です。

新潟県醸造試験場が開発した新潟酵母「N7」を使用することで、落ち着いた広がりと瑞々しさを感じさせる甘い香りを実現。
酒母四段仕込みによる甘みと酸味のバランスを一層引き立てています。

このバランスの良さは、伝統技法と最新技術、そして何より職人の”感覚”が絶妙に交差して生まれた賜物です。

この『越の誉 teca』は、2025 年6月24日から数量限定で販売開始。
720ml が 1,925 円（税込）、1800ml が 3,850 円（税込）での展開となります。

新潟といえば”米どころ、酒どころ”。
その地で、伝統の「酒母四段仕込み」に新たな息吹を吹き込んだこの挑戦。
そんな背景を知ると、ただの一本のお酒ではなく、物語を持った作品のように感じられませんか？

私たちはつい「伝統」と聞くと、固く、古く、守るべきものと捉えがちです。
けれど、原酒造のこの挑戦は、伝統が”進化”する可能性を教えてくれました。

実は原酒造では、セカンドブランド「弐式」シリーズでの試験醸造を通じて、この「酒母四段仕込み」の可能性を研究してきました。
その知見を活かしながら「越の誉」ならではの新たな美味しさを醸し出したのです。

もし、最近ちょっと気分を変えたいと思っていたなら。
何か新しい刺激を探していたなら。
この『越の誉 teca』は、あなたの”ちょっと特別な時間”を演出してくれるはずです。

そしてそれは、ただの日本酒ではありません。
歴史と革新、職人の情熱と未来への光が詰まった一滴。
あなたの手の中で、そっと輝き出すはずです。