あなたは最近、「これだ」と思える一品に出会いましたか?
どんなに商品があふれる今の時代でも”たった一つ”に込められた本物の力は、いつまでも記憶に残るものです。
2025 年、フランス・パリで開催された美食の祭典「Kura Master」。
この舞台で、1,083 銘柄の日本酒の中から、決勝進出した5本の大吟醸酒の中でたった1本だけが選ばれる「アリアンス ガストロノミー賞」に輝いた酒があります。
それは、伊勢の小さな酒蔵・伊勢萬がつくる――『おかげさま 大吟醸』。
世界の一流が惚れ込んだ、日本の「やさしさ」
この賞は、フランスの MOF(国家最優秀職人章)称号を持つソムリエたちが「食と最も美しく調和する酒」を選ぶ特別賞。
派手さや流行ではなく、料理に寄り添う品格と、口の中での余韻を重んじて選ばれます。
そんな舞台で、伊勢萬の『おかげさま 大吟醸』は光を放ちました。
選ばれたのは、名の知れた大手酒造ではなく、伊勢神宮内宮のお膝下、おはらい町のおかげ横丁に佇む小さな蔵。
たった数人の蔵人が、伊勢の澄んだ空気と五十鈴川の清らかな伏流水に包まれながら、冬の早朝、白い息を吐きつつ米を蒸し、指先の感覚を信じて麹を育てる――そんな丹精込めた手仕事の積み重ねが、食の都・パリで評価されたのです。
「おかげさま」という名に込めたもの
『おかげさま 大吟醸』
この酒の名前には、少し特別な意味が込められています。
「おかげさま」という言葉には「誰かのおかげで生きている」という日本ならではの感謝の心が宿っています。
伊勢神宮の参道を歩くと、自然と「ありがたい」という気持ちが湧いてくるように――この酒もまた、口にする人の心を、じんわりとほどいてくれる優しさがあります。
伊勢萬が使うのは、精米歩合 40% まで磨き上げた山田錦と、伊勢神宮神域を流れる五十鈴川の伏流水。
まるで伊勢の森を吹き抜ける風のように、柔らかで凛とした味わいが特徴です。
そして何より、この酒は「料理とともに味わうための酒」。
和食だけでなく、フレンチやイタリアンとも不思議と調和し、まるで食卓の”通訳者”のように、素材と人をつなげてくれる存在です。
1083 本の中から選ばれた「1本」に込められた希望
1083 本の中の1本。
選ばれたことは奇跡ではありません。
むしろ、それは「丁寧に、誠実に、目の前の一滴を大切にする」ことの積み重ねが世界に通じるという証でした。
実は今回、伊勢萬は複数の受賞を果たしています。
『おかげさま 大吟醸』はプラチナ賞と特別賞を『おかげさま 純米吟醸 神の穂』はプラチナ賞を『おかげさま 純米大吟醸』は金賞を受賞。
小さな蔵の確かな技術力を証明しました。
日本酒は今、世界の料理人たちの間で「食の芸術」として再評価されています。
その中で『おかげさま 大吟醸』は、伊勢から世界へ向けた「感謝のしるし」として、静かに輝いています。
最後に:あなたの今日にも「おかげさま」を。
このニュースは、ただの受賞報告ではありません。
それは、私たちが忘れかけていた大切な価値――
「派手さより、真心」
「量より、質」
「効率より、感謝」
を、改めて思い出させてくれる出来事なのです。
小さな努力が、いつか誰かの心に届く。
『おかげさま 大吟醸』は、そんな希望をそっと教えてくれる一本です。
今夜、あなたの食卓にも――ひとしずくの「おかげさま」を添えてみませんか?
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