ふだん、回転寿司でまぐろを食べるとき、あなたは何を飲みますか?
ビール?
お茶?
それとも、何も飲まない?
そんなあなたに「まぐろ専用の日本酒」が誕生したと聞いたら、ちょっと気になりませんか?
まぐろの赤身に寄り添い、その旨みをより深く、より長く、余韻まで美味しく味わえるよう設計された一本──その名も『まぐろ結び』。
この記事では、ただの「日本酒紹介」ではありません。
一本の酒に込められた、老舗酒蔵の覚悟と、味わいを追求する職人たちの挑戦、そして「継承」から生まれた新たな物語を、あなたと一緒に味わっていきます。
老舗酒蔵「宮崎酒造店」が挑む、味の革新
千葉県君津市に蔵を構える「宮崎酒造店」は、上総の米どころ小櫃平野を望む高台に位置する伝統ある酒蔵。
そんな老舗酒蔵が、新たに開発したのがまぐろ専用の日本酒『純米大吟醸 まぐろ結び』です。
このお酒が誕生した背景には、ただの「商品開発」では語れないドラマがあります。
経営のバトンを老舗から引き継いだのは、地方創生に力を入れる「穴太ホールディングス」。
彼らは、単に伝統を守るのではなく「伝統を活かしながら、新しい価値を創る」という姿勢で宮崎酒造店を再始動させました。
その第一弾が『焼肉に合う日本酒「29(にく)結び」』。
そして今回、第二弾として誕生したのが「まぐろと結ばれる」ことをテーマにした『まぐろ結び』なのです。
「まぐろ専用」ってどういうこと?──その秘密に迫る
さて「まぐろに合うお酒」とは、いったいどんな味なのでしょうか。
『純米大吟醸 まぐろ結び』の設計はとてもユニーク。
赤身の濃厚な旨みを引き立てるために、一口含めばしっかりとした酸味と豊かな甘みが広がる設計。
アルコール度数は12度、精米歩合 50% の純米大吟醸として仕上げられています。
まるで、まぐろの旨みが波のように広がり、そして静かに引いていく──そんな味の構造です。
開発にあたっては、まぐろの寿司や刺身の繊細な味わいと調和するよう、何度も試飲を重ねて”まぐろに寄り添う酒”を追求しました。
たとえるなら『純米大吟醸 まぐろ結び』は「まぐろを主役にする名脇役」。
派手に主張するのではなく、まぐろの持つ繊細な風味を静かに引き立てる、そんな立ち位置を目指したお酒なのです。
「千葉の酒フェスタ 2025」で初お披露目!
『まぐろ結び』は、2025 年9月27日(土)に開催される「千葉の酒フェスタ2025」で初お披露目されます。
会場となるのは、東京・有楽町の「東京交通会館ダイヤモンドホール」。
千葉県内17の酒蔵の地酒がずらりと並び、100 種類以上の日本酒を楽しめる、日本酒ファンにはたまらないイベントです。
実はこれ、穴太ホールディングスの本社が千葉県木更津市にあるというご縁から実現した参加なんです。
『まぐろ結び』が生まれた岐阜の地酒が、千葉の地でお披露目される──まさに「地域と地域を、まぐろと酒を、そして人と人を結ぶ」というコンセプトが体現された舞台となっています。
名前に込めた、願いとストーリー
なぜ「まぐろ結び」という名前なのか?
「結び」という言葉には、ご縁、絆、そして未来をつなぐという意味が込められています。
焼肉と結んだ「29結び」、そして今回はまぐろと結ばれた「まぐろ結び」。
どちらも、ただのペアリングを超えた、文化と食の「結びつき」を意識して名付けられました。
日本酒は、単なる嗜好品ではなく「人と人を結ぶ文化」でもあります。
それは、食卓での会話を生み出し、笑顔を生み出し、思い出になる。
『まぐろ結び』は、そんな未来のひとコマをそっと支える一杯になることを目指してつくられました。
まとめ:伝統と革新が結ぶ、これからの一杯
『まぐろ結び』は、ただの日本酒ではありません。
それは、老舗の伝統に、新しい発想を「結び」つけた挑戦の証。
そして、食卓を囲む人々の間に、笑顔と会話を「結び」つける架け橋です。
もし、次にまぐろのお寿司を食べるときがあったら、その一貫に、このお酒を思い出してみてください。
「まぐろ専用の日本酒があるんだ」
そんな一言から、あなたの食卓にも新しい物語が始まるかもしれません。
最後に:どこで飲めるの?手に入るの?
『純米大吟醸 まぐろ結び』は、宮崎酒造店や穴太商店の各店舗、オンラインショップなどで販売予定です。
300ml と 720ml の2サイズがあり「結び」を象徴する水引飾りをあしらった美しいデザインで、贈答用にもふさわしい装いとなっています。
まずは9月27日の「千葉の酒フェスタ 2025」で実際にその味を体験してみてはいかがでしょうか?
味だけでなく、その背景にある物語も一緒に味わうことができるはずです。
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