「音楽って、飲み物みたいだよね」
友人のそんな一言に、私は一瞬戸惑った。
でも思い返してみれば──確かに、そうかもしれない。
音楽もお酒も、人の感情をほどき、気分を解き放ってくれる魔法のような存在だ。
そして今、その”魔法”をまるごと瓶に詰め込んだような日本酒が誕生した。
その名も『電酒グルーヴ』。
テクノミュージックの先駆者・電気グルーヴと、岩手の老舗・磐乃井酒造。
まるで交わるはずのなかった二つの世界が、遊び心と情熱で交差したとき、グラスの中に”音楽が湧き上がる”という、前代未聞の体験が生まれたのだ。
このコラボレーションは、電気グルーヴのメンバーが磐乃井酒造の酒の味に感激し、実際に蔵元を訪ねたことから始まった。
異色のコラボが持つ、ひとつの共通点
電気グルーヴ。
1989 年の結成から現在まで、日本の音楽シーンを常に挑戦とユーモアで揺さぶり続けてきた彼ら。
テクノミュージックの先駆者として、その活動は「音楽=エンタメ」を超えた存在になりつつある。
一方の磐乃井酒造。
1917 年創業、岩手県一関市で 100 年以上酒を醸してきた名門蔵元だ。
雪解け水のように澄んだ酒を仕込むこの酒蔵は”奇をてらわず、真摯に旨さを追う”職人気質の象徴とも言える存在だ。
音楽と酒──ジャンルは違えど、どちらも”人の心を動かすために緻密に設計された体験”という点で、根っこの部分は共通している。
『電酒グルーヴ』は、そんな二者の「魂のクロスオーバー」から生まれたのだ。
五感が酔いしれる「体験型日本酒」
この日本酒の最大の魅力は、ただの”タイアップ商品”で終わっていないこと。
まるでアートピースのようなラベルは、グラスに注ぐ前から心を踊らせてくれる。
そして肝心の中身はというと──
口に含んだ瞬間、やわらかく広がる香り。
後からじわじわと追いかけてくる旨味とキレ。
それはまるで、スピーカーから静かに立ち上がるベースラインが、次第に身体の芯まで響いてくるような感覚だ。
この純米酒は、岩手県オリジナル酒造好適米「吟ぎんが」を使用し、アルコール度数13度と一般的な日本酒より軽めに仕上げられている。
濃厚な甘味と酸味のバランスが絶妙で、日本酒を飲み慣れていない人にも親しみやすい味わいだ。
“酒に酔う”というより”音に酔う”に近い。
『電酒グルーヴ』は、ただの飲み物ではなく、音楽のように体感する酒なのだ。
“遊び”にこそ、本物の哲学が宿る
この酒は、冗談のように見えて、実はものすごく誠実につくられている。
「大人だって、本気でふざけていい」
「伝統は、壊すことで進化することもある」
そんなメッセージが、まるで無言のビートのように、ボトル全体から伝わってくる。
電気グルーヴの”型破りさ”と、磐乃井酒造の”型を守る技術”が融合したこの酒は、奇跡でもあり、挑戦でもある。
終わりに──あなたの一日にも、グルーヴを
もし今日が、少しだけ退屈な日だったとしても。
もし、何か心を動かすものが欲しかったなら──グラスに『電酒グルーヴ』を注いでみてほしい。
そこには、音楽のような揺らぎと、酒のようなときめきが同居している。
一口飲めば、あなたの中の”何か”が、静かにリズムを刻み始めるだろう。
「電酒グルーヴ」──それは、グラスの中のライブ体験。
そしてその余韻は、次の一歩を軽やかにしてくれる。
🛒 購入情報
「電酒グルーヴ」は 2025 年5月28日(水)正午より、磐乃井酒造オンラインショップで数量限定販売。
「前掛け&キーホルダーセット」(7,500 円)、「グラス&キーホルダーセット」(5,500 円)、「キーホルダーセット」(4,000 円)の3種類が用意されている。
▼磐乃井酒造オンラインショップ
https://iwanoi.shop-pro.jp/
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