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「日本酒の未来に懸け橋を」──Hirose Sake Works が描く、次世代の日本酒のかたち

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「一つの酒蔵では成し得なかった、新しい日本酒業界の在り方──」

そんな信念を胸に、新たな挑戦を始めた若者がいます。
舞台は愛知県碧南市、そこから全国の酒蔵へと想いをつなぐ、醸造場所を持たない酒造プロジェクト「Hirose Sake Works」。

既存の枠組みにとらわれない発想で、複数の蔵と手を取り合いながら、これまでにない日本酒の可能性を拓いている──そんな革新的な取り組みをご存じでしょうか?

今回は、伝統と革新が交差するこのプロジェクトの挑戦の物語をお届けします。


醸造場所を持たない”ファントムブルワリー”という選択

Hirose Sake Works は、自らの醸造場を持たない“ファントムブルワリー”という形態を選びました。

代表の廣瀬さんは、徳島県阿波市出身。
日本酒業界が抱える厳しい現実──ライフスタイルや嗜好の多様化により、お酒そのものを飲まない人が増え、業界全体が岐路に立たされている状況。

この問題に向き合い、廣瀬さんが導き出した答えが、日本酒ブランド「eight(エイト)」でした。

「一つの蔵にとどまらず、志を同じくする複数の酒蔵と手を取り合うこと」

そんな新しい酒造りのかたちでした。


酒蔵の枠を超えて。技術と伝統を”掛け合わせる”という発想

Hirose Sake Works が目指すのは、単なるブレンドではありません。

志を同じくする複数の酒蔵と協働し、それぞれの技術や伝統、味わいを掛け合わせることで、これまでにない日本酒の可能性を拓いていく──それが「eight」の理念です。

既存の銘酒を原酒として活かしつつ、再発酵させたり、焙煎香や樽香といった日本酒の枠を超えた香味を、あくまで清酒の定義の中で丁寧に表現。

それはまるでウイスキーやワイン、クラフトビールのような多層的な味わいでありながら、口に含めば確かに”日本酒”としての美しさを宿しています。


ブランド名は「eight」──日本酒八景という未来への想い

ブランド名「eight」には、廣瀬さんの深い想いが込められています。

「日本酒八景(eight views)」──これからの日本酒業界の新しい景色を、八つの視点から創り上げていくという意味。

  • 酒蔵の境界を越え
  • 技術を越え
  • 風味を越え
  • 飲み手さえも繋がり合える余白を持った酒

飲む人の嗜好が分かれるこの時代だからこそ、酒類業界の境界を越えて繋がり合える酒が必要だと、廣瀬さんは考えます。

伝統と革新の、あいだに立つ酒。
「eight」は、次の世代と日本酒をつなぐ懸け橋なのです。


そして、2025 年9月──初めて自ら醸した酒が生まれた日

2025 年9月19日、廣瀬さんが初めて全ての工程を行った商品が誕生しました。

商品名は「eight All Hirose 初醸造」。

醸造場所は川鶴酒造(香川県観音寺市)
蔵の裏に流れる清流”財田川”の「水の力」、お米の味わいを余さず詰め込んだような「米の力」、それらを最大限引き出す「技の力」──川鶴酒造の魅力と、廣瀬さんの思考が重なり合った一本です。

使用した米は、実家である徳島県阿波市で栽培した「あきさかり」
4ヘクタールある田んぼの中から、一番日本酒造りに適した田んぼのお米を選び抜きました。

さらに、自身が醸造した日本酒と川鶴酒造の秘蔵酒をアッサンブラージュした2商品も同時発売。

3つの商品を通じて、単体の蔵元が作り上げる日本酒との違いを感じてもらいたい──そんな想いが込められています。


日本酒を”これからのスタンダード”に変えていく、という挑戦

「特別な日に飲む伝統的なお酒」ではなく「これからの時代の新しいスタンダード」。

Hirose Sake Works が目指すのは、そんな次世代の日本酒のあり方です。

かつて日本酒は、地域の風土と職人の技術によって、その地域の生活や食文化に合った「土地の酒」として愛されてきました。

しかし現代、その在り方だけでは限界がある。

だからこそ、複数の蔵が手を取り合い、技術と伝統を掛け合わせることで、新しい可能性を切り拓いていく。
それが「eight」の挑戦なのです。


おわりに──「酒を造る」とは、「未来をつなぐ」こと

Hirose Sake Works の挑戦は、ただの新商品開発ストーリーではありません。
それは「失われつつある日本酒文化が、新しい発想と出会って、次の世代へとつながっていく」という希望の物語。

大切なのは、伝統を守ることだけでも、革新に走ることだけでもなく、そのあいだに立ち、両者をつなぐこと

もし今、あなたが「何かを始めたい」「でも既存の枠組みでは限界がある」と思っているなら──このプロジェクトの物語を、ぜひ思い出してみてください。

新しい道は、一人で歩まなくていい。
手を取り合えば、一つの蔵では成し得なかった景色が見えてくる。


※商品はオンラインショップおよび全国の eight 特約店にて数量限定で販売中です。

公式サイト:https://yoheihirose.wixsite.com/eightsakebrewery

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