たとえば、こんな体験はありませんか?
いつもの通勤路、何気なく立ち寄った駅ビルでふと手に取った、小さな日本酒缶。
その瞬間、自分が知らなかった土地の空気や人の温もりを感じる—そんな「ちいさな旅」が、あなたの手のひらに広がること。
それは、神奈川の地で始まった新しい物語。
「地酒を、もっと身近に。もっと楽しく」
そんな想いから、駅ビル×ベンチャー企業×酒蔵が手を取り合い、これまでにないスタイルの日本酒缶を生み出しました。
いま、静かなブームを呼んでいるこのプロジェクト。
2025 年12月18日から、第2弾がついに登場します。
地域と未来をつなぐ、新しい日本酒のカタチ
一見すると異色なコラボレーション。
けれどもそれぞれが、地域と人をつなぐという共通の願いを持っています。
今回販売されるのは「第2弾オリジナルラベル日本酒缶」。
この企画を手がけるのは、東海道線沿線の駅ビル「シァル・ラスカ」を運営する株式会社JR横浜湘南シティクリエイト、日本酒ブランド「ICHIーGO-CAN®」を展開する株式会社 Agnavi(アグナビ)、そして神奈川県の酒蔵3社である金井酒造店、吉川醸造、黄金井酒造です。
Agnavi は、茅ヶ崎市発のベンチャー企業で、全国200種類近くの地酒を取りまとめて販売しています。
今回もそのノウハウを活かし、地元の酒蔵と消費者をつなぐ懸け橋となっています。
「なぜ缶なのか?」に、ちゃんと理由がある
「日本酒といえば瓶」というイメージ、ありますよね?
でも、今回のこの日本酒缶には”缶だからこそ”の魅力が詰まっているんです。
缶は軽くて割れにくく、アウトドアや旅先でも気軽に楽しめます。
また、酸化しにくく、鮮度を保ったまま飲めるという技術的なメリットも。
そして何より、デザイン性の高さ。
今回の第2弾では、オリジナリティ溢れる色とキャラクターを得意とするアーティスト RYU AMBE さんがラベルデザインを手がけ、新しい世代に響くポップでキュートなデザインに仕上がりました。
おしゃれな缶はギフトにも、自分へのちょっとしたご褒美にもぴったりです。
3つの酒蔵、それぞれの物語と味わい
金井酒造店(秦野市)
明治元年創業。秦野市、丹沢の恵み豊かなこの街で唯一の酒蔵です。
原点は一人の初代女性蔵元の挑戦。
「伝統と革新の協奏」「愛する丹沢の自然」それらを繋ぎ、これまでの歴史とこれからの未来を繋ぐ酒蔵です。
今回の銘柄「白笹鼓」は、さわやかな酸味と奥深さのある旨味が特徴。
美山錦ならではの軽快さを残しつつ余韻が程よく残ります。
吉川醸造(伊勢原市)
大正元年(1912年)創業。
雨乞い信仰の地として古くは雨降山と呼ばれた丹沢大山の麓にあり、雨降山の地層に濾過された澄んだ地下伏流水を、三本の井戸から汲み上げてお酒を醸しています。
蔵のテーマは”Sake for Life’s Sake”。
今回の「菊勇 天然桃色うすにごりももくらうど」は、うすにごりで低アルコールの原酒。
甘みと酸味のバランスが整った爽快な飲み口となっています。
黄金井酒造(厚木市)
文政元年(1818 年)創業。
東丹沢山麓のふもと、厚木市の七沢温泉入口に蔵を構える市内唯一の造り酒屋。
「七沢」の地名の通り、豊富な水源を有し、その地下伏流水を仕込み水として使用しています。
今回の「盛升」は、八反錦を原料として使用し、適度な旨味と甘味にフルーティーな吟醸の香りが加わった口当たりの良い味わい。
一合缶用に限定醸造した純米吟醸です。
すべて 180ml の飲み切りサイズ。
飲み比べてみると、土地ごとの表情や酒蔵の個性が感じられ、日本酒の奥深さを実感できます。
駅ビルで出会う、地域との”ご縁”
このプロジェクトが目指すのは、ただ日本酒を売ることではありません。
地方の酒蔵が、都市の駅ビルとベンチャー企業と手を組む。
それによって、地域と人をもっと身近に、もっと自然な形で結びつけたいという思いがあります。
仕事帰り、駅ビルのショップで見かけた小さな缶。
その出会いが、まだ行ったことのない町や、知らなかった人々の営みへと、あなたをいざなってくれるかもしれません。
おわりに:ひとくちで、誰かの想いに触れる
この日本酒缶は、ただの”商品”ではありません。
それは、神奈川の土に根ざした蔵人たちの誇りであり、新しい風を吹き込もうとするベンチャーの挑戦であり、地域と都市を結ぼうとする企業の想いの結晶です。
あなたの手に取る、その一本に詰まっているのは、土地の香り、人の想い、そして未来への可能性。
どうぞ、神奈川に立ち寄った際は、その缶を手に取ってみてください。
そこから始まる物語が、きっとあなたの日常に、やさしく彩りを添えてくれるはずです。
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