静寂の蔵の中で、30年の時を超えた一滴が目覚めの時を迎えます。
2024年、阪神淡路大震災から30年の節目を迎えるこの年に、神戸市東灘区の酒蔵「神戸酒心館」は、奇跡の大吟醸酒「福寿・復興の一滴」を発売します。
このお酒は、1994年12月に瓶詰めされ、30年間の熟成を経て生まれた希少な逸品です。
震災を乗り越えた「福寿・復興の一滴」とは？
1995年1月17日、阪神淡路大震災が発生し、神戸酒心館の酒蔵や設備は倒壊しました。
事業の継続が危ぶまれる中、再建に立ち上がったのは2名の社員と安福幸雄会長。
彼らの不屈の努力によって、1997年に現在の酒蔵が再建されました。
今回発売される大吟醸酒「福寿・復興の一滴」は、震災前の1994年12月に瓶詰めされたお酒を30年もの間、静かに熟成させたものです。
この熟成の過程で、味わいは蜂蜜のような甘みと、熟した果実を思わせる酸味が絶妙に調和し、深みと円熟味を備えた香り高い逸品に仕上がりました。
“30年の時が生んだ奇跡の一滴”として、このお酒はまさに震災の記憶と復興の物語を体現する象徴といえるでしょう。
世界が認めた「福寿」のブランド
神戸酒心館の「福寿」は、ノーベル賞の公式行事でも提供される銘柄として、世界的な評価を得ています。
その名を冠した「福寿・復興の一滴」は、ブランドの中でも特別な位置づけの1本です。
30年の時を経て熟成された大吟醸酒が持つ深い味わいは、世界の舞台でも特別な存在感を示すことでしょう。
希少性と社会貢献の価格設定
販売価格は1本100万円。
確かに高額ではありますが、これには深い意味が込められています。
30年熟成の大吟醸というだけでも世界的に希少な存在です。
さらに、このお酒の販売収益は全額、震災学習や防災教育を目的とした活動に寄付されます。
お酒を購入すること自体が社会貢献につながるこの仕組みは、震災の経験を次世代に伝えるための力強いメッセージとなっています。
限定5本の特別なチャンス
「福寿・復興の一滴」は、世界でわずか5本のみの限定販売です。
予約受付は2025年1月16日午後5時まで行われ、6件以上の申し込みがあった場合は抽選となります。
販売日は、阪神淡路大震災から30年目となる2025年1月17日。
商品は非常に繊細なため、神戸酒心館での手渡しを原則としています。
まとめ
30年の時を超えた「福寿・復興の一滴」は、単なる日本酒の枠を超えた存在です。
震災を乗り越えた人々の努力と想いが詰まったこのお酒は、震災の記憶を後世に伝え、未来を支えるための象徴的な一滴でもあります。
蜂蜜のような甘みと熟した果実を思わせる香味、30年の熟成が生んだ奇跡の味わい。
もしあなたが、震災の教訓を後世に伝える一助となることを望むなら、この特別な一滴に触れてみてはいかがでしょうか。
未来を創る一滴に、あなたも名を刻んでみませんか。
わずか5本の限定販売ですが、その一滴に込められた想いは、必ずや未来へとつながっていくことでしょう。
コメント