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「はむら」という名前に込められた想い——石川酒造が届ける、新しい日本酒のかたち

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「東京にも、こんなに澄んだ酒があるなんて」
そう驚いたのは、地方の蔵を巡ってきた日本酒好きの友人でした。

日本酒といえば、東北や新潟などの寒冷地を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
実は東京にも、じっくりと酒造りに向き合い、地元の水や風土を生かしてきた老舗酒造があるんです。
そのひとつが、創業 150年を超える歴史をもつ石川酒造

そんな石川酒造がこの春、新たな一歩を踏み出しました。
東京都立産業技術研究センターと共同開発した日本酒—その名も「はむら」の誕生です。
2025年3月21日に発売されました。

「はむら」とは? 名前に宿る、地域へのまなざし

「はむら」という名前は、石川酒造が蔵を構える東京都・羽村市にちなんだもの。
東京の西端、多摩川の清流が流れるこの地は、都会の喧騒からは少し離れた、静かな自然の恵みあふれる場所です。

この地で育まれた水を使い、この地の風土と技術をかけ合わせて生まれたお酒、それが「はむら」。
「東京の地酒」というだけでなく、地元愛と技術の粋を結集した一本なのです。
実際、使用されているのは東京都羽村市産の「コシヒカリ」、秩父奥多摩山系の地下 150mから汲み上げる天然水、そして都産技研が開発した酵母と、すべてが東京産 100%の「ALL TOKYO」の日本酒なのです。

科学と伝統の融合—新しい酒づくりのかたち

今回の新商品「はむら」の最大の特徴は、研究機関とのコラボレーションにあります。
東京都立産業技術研究センターとの共同開発により、従来の酒づくりでは得られなかった、新たな風味や品質を実現しました。

開発のキーワードは「多様性」と「革新」。
使われたのは、東京都羽村市産のコシヒカリと、都産技研が開発した「都産技研オリジナル酵母」を石川酒造の杜氏が厳選したものの組み合わせ。
スッキリした味わいと、レモンなどの柑橘類を思わせる香りが特徴で、多満自慢らしい旨味もしっかりと感じられる飲みごたえのある味わいに仕上がっています。

特に生酒タイプはスッキリとした飲み口でさわやかな春を想起させる味わい、火入れタイプはドライフルーツのような香りがあり、さらに飲みごたえが増すそうです。

まさにこれは、科学と伝統が手を取り合った「ハイブリッド日本酒」ともいえる存在です。

「はむら」が生まれるまで—150年の歩みと挑戦

石川酒造は、1863年創業の江戸時代から続く伝統を継承し、150年以上にわたり酒づくりを続けてきました。
「多満自慢」という銘柄で知られ、地域に根差した酒蔵として、地元の人々から愛されてきた存在です。

しかし、時代の流れとともに、日本酒を取り巻く環境は変化しています。
若者の酒離れや多様化する嗜好に応えるためには、ただ昔ながらの方法を守るだけでは難しい。

だからこそ石川酒造は、守るべきものと変えるべきものを見極め、挑戦を選んだのです。
「Made in Tokyo の『日本酒』を造る」という思いで取り組み、新しいフレーバーの開発に挑戦。
それがこの「はむら」開発プロジェクトの背景にある、静かな情熱です。

「東京の地酒」という新たな価値

「東京に、こんな日本酒があるなんて知らなかった」—そんな声が、これからどんどん増えていくかもしれません。

これまで日本酒は、地域の特産品として語られることが多く、東京という大都市はその文脈からは外れていました。
しかし「はむら」は、都市に根ざしながらも自然と共存し、地域の可能性を信じて酒をつくるという、新しい価値観を体現しています。

最後に—「はむら」を飲むという体験

一杯の酒に込められた、技術、歴史、そして地域への愛。
「はむら」はただの地酒ではなく、これからの日本酒の未来を示す灯台のような存在かもしれません。

ぜひこの春、あなたも一度「はむら」を手にとってみてください。
720ml、1,760円(税込)でご購入いただけます。
東京の西の端から届くその一杯が、きっとあなたの中に新しい日本酒のイメージをもたらしてくれるはずです。

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