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たった50mlの冒険──白馬で出会った、新しい日本酒の楽しみ方

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旅先の夜。
知らない街の空気を吸いながら、ふと立ち寄ったバー。
「少しだけ、地酒を飲んでみたいんですが…」

そんな私に差し出されたのは、グラスにほんの少しだけ注がれた日本酒。
その一杯が、旅の記憶の中で今でも忘れられないものになったなんて、あのときは思いもしませんでした。

日本酒が苦手だったわけじゃない。
でも「一合」はちょっと重たい。
味も分からない。
そんな”ちょっとした壁”を、あの小さな一杯が、静かに越えさせてくれたんです。

今回は、長野・白馬から始まった新しい日本酒のスタイル「SAKE SHOT(サケショット)」についてご紹介します。
これはただの小さなグラスではありません。
一口の中に、日本酒の新しい未来が詰まっているのです。

「日本酒って、もっと自由でいいんじゃない?」

この「SAKE SHOT」を生み出したのは、白馬のホステル「UNPLAN Village Hakuba」と、信州・大町にある老舗酒蔵「市野屋(いちのや)」。

片や、世界中の旅人が集まるアットホームなホステル。
片や、1865年(慶応元年)創業、160年以上の歴史を誇る本格派の酒蔵。

この異色のコラボから生まれたのが「50mlで味わう日本酒ショット」という、まったく新しい体験です。

「日本酒=一合」という常識を、そっとほどくようなその一杯。
まるで”舌の上で広がる旅”のような、自由な楽しみ方を提案してくれます。

なぜ50ml? たった一口がくれる安心とワクワク

50ml。それは、ちょうどリップクリーム一本分くらいの小ささ。
でも、そこには「飲みすぎたくない」「試してみたい」「選んで楽しみたい」という声が、ぎゅっと詰まっています。

専用の小ぶりなガラスボトルに入ったその一杯は、見た目にも美しく、持ち運びもしやすい。
そして何より、”ちょっとだけ”の安心感が、冒険心をくすぐってくれるのです。

「今夜は、プレーンとフルーティー系のリキュールを一つずつ」
「友達と違う種類を選んで、味を比べてみよう」
そんな楽しみ方が、日本酒をぐっと身近にしてくれます。

海外からの旅行者が、こぞって笑顔になる理由

「SAKE SHOT」は、特に外国人旅行者からの人気が高いと言います。

「日本酒に興味はあるけれど、どれを選んだらいいか分からない」
「一合は多すぎて、チャレンジできない」
そんな彼らにとって、50mlの日本酒は”文化への扉を開くカギ”のようなもの。
しかもショットというスタイルは、海外でも馴染みがあり、緊張せずに楽しめるのです。

実際にUNPLANのバーでは、世界中から訪れるゲストたちが、カラフルなボトルを手に取り「これはまるで日本酒のフライト(試飲旅)だね!」と目を輝かせ「この香り、まるでシャルドネみたい」と嬉しそうに語る姿も見られるとか。

一杯の日本酒が、言葉の壁を越えて、旅人たちをつないでいる。
そんな光景が、白馬の夜に静かに広がっています。

4つのフレーバーで楽しむ、日本酒の新しい世界

「SAKE SHOT」には、プレーンのほか、日本産果汁を使用した3種のフレーバーが揃っています。

純米大吟醸の「プレーン」は、幻の酒米と言われる金紋錦を使い、米を39%まで磨いた本格派。
大吟醸らしい果実や花の香りと、クリーミーなニュアンスが調和する上品な一杯です。

「ゆず」は山口県萩市産「りんご」は信州産「レモン」は佐賀県産と、それぞれ厳選された果汁を使用。
砂糖を使わないピュアな味わいで、日本酒初心者にも楽しめるラインナップになっています。

「SAKE SHOT」が描く、これからの日本酒文化

「SAKE SHOT」は、ただ量を小さくしただけのサービスではありません。

それは「文化と出会うハードルを下げる、やさしい工夫」です。
そして同時に、伝統と革新が出会う、美しい交差点でもあります。

老舗酒蔵の誇る本格的な味わいと、ホステルが持つ開かれた空気。
その2つが交わることで、日本酒はもっと自由になり、もっと人に寄り添う飲み物になれる。
そんな可能性を「SAKE SHOT」は静かに、でも力強く教えてくれるのです。

まとめ: たった50ml。でも、そこに物語がある

あなたが次に旅に出るとき、その夜、小さなボトルを手に取ってみてください。
そこには、きっと誰かが丁寧に仕込んだお米の香りと、旅の偶然が重なって生まれた物語が詰まっています。

「SAKE SHOT」は、そんな”一口の出会い”をくれる、日本酒の新しいかたち。
気軽で、だけど本格的。
一瞬で終わる、でも記憶に残る。

さあ、あなたならどんな一杯を選びますか?

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