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銀座の土で育った酒米が生んだ、たった40本の奇跡。「銀座育ちの純米大吟醸酒」に込められた物語

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「銀座でお米が育つなんて、知っていましたか?」

そう聞かれたら、多くの人が驚くでしょう。
高層ビルが立ち並ぶ都会のど真ん中、ショーウィンドウがきらめく銀座に、稲穂が風に揺れる姿なんて想像もつかない――そう思ってしまうのも無理はありません。

でも今、その”想像を超えた風景”から生まれた、たった40本の特別な日本酒が話題を呼んでいます。

その名も「白鶴 翔雲 純米大吟醸 銀座天空農園 白鶴錦」──これは、ただの日本酒ではありません。
東京・銀座という土地に根を張った、小さな奇跡の結晶です。

銀座の真ん中に、稲が揺れる田んぼがある?

この日本酒の原材料となった酒米「白鶴錦」は、なんと銀座にある「白鶴銀座天空農園」で育てられたもの。
白鶴錦は白鶴酒造が自社開発した特別な酒米品種です。

白鶴銀座天空農園は、白鶴酒造の東京支社ビルの屋上に設けられた小さな農園です。
ここでは、2007 年から都会の中でお米を育てるというユニークな取り組みが続けられてきました。

「ビルの上で米を作る」──まるで現代のおとぎ話のようですが、これは”酒づくりの原点を大切にしたい”という、白鶴酒造の純粋な思いから始まったプロジェクト。
そこには「都市に暮らす人々にも、日本酒ができる過程を身近に感じてほしい」という願いが込められています。

18年の歳月が育んだ、たった40本のプレミアム

天空農園での米づくりは、決して簡単なものではありません。
限られたスペース、天候の制約、都市環境特有の課題――数々の困難を乗り越えながら18年間積み重ねられた努力の結晶が、今回の「白鶴 翔雲 純米大吟醸 銀座天空農園 白鶴錦」です。

2024 年度は特に厳しい年でした。豪雨や記録的猛暑という過酷な環境の中で、42.1kg の貴重な白鶴錦を収穫。
収穫された「白鶴錦」は精米歩合 50% まで磨かれ、白鶴酒造資料館内の特別なマイクロブルワリー「HAKUTSURU SAKE CRAFT」で丁寧に仕込まれました。

わずか15キロほどの白米を一粒も無駄にしないよう、すべて手作業で約2ヵ月かけて醸された酒は、パイナップルやピーチを思わせる華やかな果実香が特徴。
エレガントでふくよかな甘みの後に、穏やかな酸味がなめらかに調和します。

たった40本、価格は 10,700 円(税別)。
これは”商品”というより”作品”と呼ぶべきかもしれません。
まるで、都会の屋上に咲いた一輪の花のように、儚く、しかし力強い存在感を放っています。

なぜ「銀座」で酒米を作るのか?

日本酒というと、広大な田んぼと澄んだ空気の中で醸されるもの、というイメージがあるかもしれません。
でも、このプロジェクトはあえて”都会”というフィールドに挑戦しました。

それは「日本酒はもっと私たちの生活に寄り添える存在になれる」という挑戦でもあります。
2013 年からは、天空農園で収穫した白鶴錦のみで仕込んだ商品を数量限定・銀座限定で発売し続けています。

銀座で育てた米で、銀座の人々とともに日本酒を楽しむ。
それはまるで、日本の伝統文化が現代の街角で新たに息づくような光景です。

都会の空に稲穂を描いた、白鶴の情熱

「白鶴 翔雲 純米大吟醸 銀座天空農園 白鶴錦」は、単に珍しいというだけの酒ではありません。

そこには、伝統を守りながらも、今の時代に合った形で日本酒の魅力を伝えたいという、白鶴酒造の思いが込められています。

都会のビルの上で育まれた稲は、自然の恵みだけでなく、人の手と情熱によって花開きました。
その米から生まれた一滴一滴は、まさに”都市と自然”、”過去と未来”をつなぐ架け橋。

この酒を口にすることで、誰かの心に「日本酒って、なんだか素敵だな」と思えるきっかけが芽生えるかもしれません。

もし、運良くこの40本のうちの1本に出会えたなら――それは、あなた自身が”銀座の奇跡”の証人になる、貴重な体験です。

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