小さな酒蔵の大きな一歩――甍酒蔵『甍 銀・黒』、世界の頂点へ
「日本酒って、どこか難しいし、選び方がわからない…」
そんなふうに感じている人も多いのではないでしょうか。
でも、もし”世界が認めた日本酒”が、あなたの手の届く場所にあったら?
そして、それが創業 1665 年の老舗酒蔵が新天地で醸した、挑戦の一滴だとしたら――。
今回は、国際的な酒類コンペティション「IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2025」でゴールドメダルを受賞した、甍酒蔵株式会社(いらかしゅぞうかぶしきがいしゃ)の奇跡のような快挙をご紹介します。
受賞酒は『甍 銀・黒(いらか ぎん・くろ)』。
印象的な名前のこの一本が、なぜ世界の頂点に立てたのか。
その背景には、”原点回帰”を貫く酒づくりへの信念がありました。
新天地での初醸造。理想を求めた移転の決断
甍酒蔵があるのは、長野県北安曇郡松川村。
創業から 360 年の歴史を持つ甍酒蔵が、2024 年に「理想的な水と酒米を求め」てこの地に新醸造所を移転しました。
北アルプスの麓に位置するこの村は、日本酒造りに理想的な条件を備えた地域。
硬度10未満の極めて柔らかな「超軟水」を有し、この水が口当たりの良さと繊細な味わいを生み出します。
昨年9月より新天地での醸造を開始。
初めての水・酒米・風土・チーム・醸造所で醸した最初のお酒が、世界最大規模のワイン品評会でゴールドメダルを獲得したのです。
世界が認めた”甍”という名の誇り
「甍(いらか)」とは、瓦屋根のこと。
古き良き日本の家屋を象徴する言葉です。
この名に込められているのは「日本酒の新たな価値を創造する」という想い。
その想いが形になったのが、IWC2025 でのゴールドメダル受賞でした。
日本酒部門には、1,476 銘柄がエントリー。
そのうちの上位 10% にあたる 153 点がゴールドメダルを受賞し『甍 銀・黒』もその栄誉に輝いたのです。
審査員たちは「洋梨やバブルガムを思わせる軽やかな香りがふわりと広がり、栗のようなニュアンスが心をくすぐる。果実味、酸味、ボディが繊細に調和したエレガントな味わいで、爽やかで瑞々しい余韻が心地よく響く」と高く評価しました。
「原点回帰」が生み出した、自然の恵み
なぜこの酒が、こんなにも審査員の心を打ったのか――。
それは「原点回帰」の酒造をテーマに、松川村の世界最高峰の水と酒米と風土を最大限活かして醸したからです。
乳酸などの添加物を加えず、日本酒が本来持つ複雑な旨みや甘味、酸味を表現。
甍 銀シリーズ中でも最もバランスを重視した一本として仕上がりました。
代表取締役の佐藤圭祐氏、醸造責任者の田中勝巳氏をはじめとするチームが、新しい環境で挑んだ「原点回帰」の酒づくり。
その結果が、この栄誉ある受賞につながったのです。
最後に一杯、心に注ぐ
世界が認めたからといって、気取る必要はありません。
『甍 銀・黒』は、税込 2,860 円(720ml)というお手頃価格で、あなたの週末の晩酌や、大切な人とのひとときにもぴったりです。
特別な日でなくても、特別な味わいがそこにはあります。
創業 360 年の老舗が新天地で醸した、挑戦の一滴。甍酒蔵が起こした奇跡を、ぜひあなたも、味わってみてください。
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