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AIで生成されたコンテンツを識別 – Metaが新しい透明性確保策を発表

AI

AIの進化が加速する中で、AIによって合成されたメディアコンテンツの透明性と信頼性を確保することが重要な課題となっています。
この問題に真摯に取り組むため、MetaはこのたびInstagram、Facebook、Threadsなどの各プラットフォームにおいて、AI生成のコンテンツにラベル付けを行う新しいポリシーを2024年5月13日に発表しました。

「Made with AI」ラベル導入で生成コンテンツを明示

この新ポリシーでは、2024年5月から画像、動画、音声などのAI生成コンテンツに対して「Made with AI」というラベルが付与されることになります。
これまでMetaは自社のAIツール「Meta AI」で作成された画像には「Imagined with AI」のタグを付けていましたが、今回は業界パートナー企業(OpenAI、Google等)と協力して技術標準を策定し、Meta以外のAIツールによる生成コンテンツにも同様のラベル付けが行われます。
さらに、重要な社会問題に関して公衆を著しく誤解させる恐れがあるコンテンツについては、より目立つ警告ラベルが追加される可能性もあります。

AIによるメディア改変コンテンツの削除ポリシーを改正

一方で、2024年7月からはAIによって加工・改変されたメディアコンテンツに関する削除ポリシーが変更されます。
Metaの監督委員会は、AIで改変されたコンテンツを削除することは表現の自由を不当に制限してしまうリスクがあると判断し、ラベル付けによる開示を推奨しました。
そのため、7月以降はAIによる改変コンテンツの削除はポリシー上の理由のみでは行われなくなります。

動画・音声コンテンツへの対応と罰則措置も視野に

さらにMetaは、今後はAIで生成された動画や音声コンテンツに対してもラベル付けの対象を広げていく計画です。
このポリシーに違反してラベル付けを怠ったユーザーに対しては、一定の罰則措置を科す可能性もあるとしています。

2024年米大統領選でのAI偽情報対策が狙い

MetaによるAI生成コンテンツのラベル付けポリシーの大きな目的は、AIを利用した偽情報の拡散を防ぎ、透明性を確保することにあります。
特に2024年の米大統領選挙を念頭に、AIを悪用した偽情報キャンペーンが行われるリスクに対処することが重要視されています。
Metaは今後も、AIの発展に伴う新しい課題に真剣に取り組み、ユーザーの信頼を守ることを約束しています。

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