ゲーム好きの皆さん、膨大なゲームコレクションをどう整理していますか？
“あのゲーム、持ってたっけ？”と迷ったり、購入したゲームを把握しきれないことはありませんか？
本記事では、写真を使ってゲームコレクションを自動的にカタログ化する方法をご紹介します。
この方法は、プログラマーの Rafael Benari さんが実践したアイデアを基にしていますが、特別なプログラミングスキルがなくても誰でも簡単に取り組める内容です。
この仕組みを使えば、膨大なゲームコレクションを効率よく整理するだけでなく、所有ゲームを素早く検索したり、リストを共有したりすることも可能になります。
それでは早速、その方法をご紹介しましょう！
コレクション整理の悩み
ゲームが増えるにつれて、所持タイトルの把握が困難になりませんか？
特に、棚の奥に隠れているゲームや古いタイトル、複数のプラットフォームにわたる場合はなおさらです。
リストを手作業で作成する方法もありますが、タイトルを一つひとつ入力するのは時間がかかり、更新作業も煩雑です。
そのため「ゲームを集める楽しさ」と「管理の負担」がアンバランスになってしまうことも。
Rafael さんも同じ悩みを抱えていましたが、彼はその問題を解決するために自動化に着目しました。
自動化によって、作業を効率化し、整理整頓を楽しいものに変えることができるのです。
写真を活用した自動カタログ化の仕組み
Rafael さんが見出した解決策はシンプルです。
棚に並んだゲームコレクションを写真撮影し、その写真を画像認識技術で解析してタイトルを抽出し、リスト化するというものです。
このアイデアの魅力は、写真を撮るだけでリストが作成できる効率性にあります。
使用するツールとして、Rafael さんは Python を使ってスクリプトを作成しました。
そして、画像内の文字を認識するために Google Vision API を活用し、最終的には Google Sheets API を用いてリストをスプレッドシートにまとめました。
これにより、ゲームのタイトルやプラットフォームなどの情報が整然と管理できるようになったのです。
以下で、この仕組みをステップごとに詳しく説明します。
実践ステップ
1. 写真を準備する
まず最初に、ゲームコレクション全体の写真を撮影します。
棚に並んだゲームの背表紙がはっきり写るように撮影することが重要です。
部屋の明るさやカメラの角度に注意し、タイトルが読みやすい状態で撮影してください。
例えば、棚全体を1枚の写真で収めるのが困難な場合、セクションごとに分けて撮影するのもお勧めです。
ここでのポイントは、画像認識の精度を高めるために、文字がブレたり暗くなったりしないようにすることです。
2. Google Vision API で画像を解析する
次に、撮影した写真を Google Vision API を使って解析します。
この API は画像内の文字を認識し、テキストデータとして抽出することができます。
Python をインストールして、この API を呼び出すコードを設定すれば、手作業で入力する手間を大幅に削減できます。
例えば、API を使用すると「タイトルA」「タイトルB」といった具合に、棚のゲームタイトルが自動的にリストアップされます。
この作業を初めて行う場合、Google Vision API の設定ガイドに従って、必要なアカウント登録や認証手順を進める必要があります。
3. Google スプレッドシートでデータを整理する
文字情報が取得できたら、次はそれを整理する段階です。
Google Sheets API を活用すれば、抽出したデータをスプレッドシートに自動で書き込むことが可能です。
スプレッドシートでは、タイトルのほかにプラットフォームや発売年、カテゴリなどの列を設けることで、より詳細に管理できます。
スプレッドシートを使う利点は、後から簡単にフィルタリングや編集ができる点です。
例えば「PS4 のゲームだけを表示」や「2020年以降に発売されたタイトルを抽出」など、条件に応じたカタログの活用が可能になります。
4. プロセスを自動化する
これらのステップを毎回手作業で行うのは非効率なので、Python スクリプトを作成して一連の作業を自動化します。
スクリプトがあれば、複数の写真を一度に処理し、必要なデータを素早く取得できます。
さらに、このスクリプトを定期的に実行すれば、新しいゲームを購入するたびにリストを自動更新することも可能です。
整理後のメリット
この方法を実践した結果、Rafael さんはゲームコレクションの管理が劇的に容易になりました。
例えば、スマートフォンでスプレッドシートを開けば、所有しているゲームがすぐに確認できるので、買い物中に同じタイトルを重複購入するリスクもなくなりました。
また、友人とコレクションを共有したり、思い出のゲームを簡単に見つけ出したりする楽しみも増えました。
さらに、この仕組みはゲームに限らず、本やDVD、レコードなど、他のコレクション管理にも応用できます。
写真を基にしたデータ整理は、整理整頓の効率化を大幅に向上させるだけでなく、自分の趣味をより深く楽しむ手助けにもなるのです。
あなたも挑戦してみよう！
この記事を読んで、あなたも自分のコレクション整理に挑戦してみませんか？
最初の一歩は簡単です。棚に並んだゲームの写真を撮影し、Google Vision API を試してみてください。
もしプログラミングに不安がある場合は、インターネットで初心者向けのガイドやツールを探すところから始めるのもよいでしょう。
整理されたコレクションは、眺めるだけで楽しいものです。
それだけでなく、自分が所有しているものをしっかり把握できる安心感も得られます。
さあ、ゲームコレクションの管理を楽しく、効率的に進めてみましょう！
参考：How I Automatically Catalog My Game Collection from Pictures
コメント