【6年】6ブロック予選 準決勝・3位決定戦
準決勝 vs三菱養和
絶対に勝たなければならない戦いがそこにある・・・第33回さわやか杯、東京都少年サッカー大会6ブロック予選の準決勝。
鷺宮のプライドをかけた一戦でもあり、泣いても笑っても小学生時代最後の戦いである。
相手は昨年、鷺宮の前に立ちはだかった三菱養和巣鴨。
格上ではあるが鷺宮はリベンジのチャンスを得ることができたのだった。
開始早々から鷺宮は互角の試合展開を見せる。
両チームとも得意なサイド攻撃を積極的に仕掛けていくと観客席からは熱の入った声が上がる。
その声が選手達のエネルギーとなり時折、三菱養和を圧倒していく!
前半終了間際、誰もがスコアレスで折り返すと思われた矢先のことだった。
最後の三菱養和の攻撃をクリアした瞬間だった。
クリアボールの軌道は無情にも味方に弾かれ、プレゼントゴールをうんでしまうのだった。
優勢と見られていた矢先の出来事だったので選手達にはとてつもなくショックな失点であったのは言うまでもない。
そのまま後半にうつると前半の鷺宮の勢いは少し失われていた。
徐々に三菱の勢いに押されていき、ペナルティエリア外からフリーキックのチャンスを相手に与えてしまう。
フリーキックが直接決まり、鷺宮はメンタル面で劣勢にまわってしまった。
終わって見れば0-3の敗戦ではあったが、鷺宮陣内の誰もが負けたとは素直に受け入れられなかった。
それだけ鷺宮イレブンは健闘をしたと言えるのだから。
3位決定戦 vs城北アスカ
三位決定戦、初顔合わせとなった第6ブロックの常勝軍団アスカとの一戦。
手探り状態から進むと思われた試合は最初から息つく暇もない攻防戦となった。
どちらも先制点が欲しいなか、激しいボール争奪戦は観るものを引きつけた。
気迫のこもった子供らのプレーに応援は熱を帯びたのだった。
しかし、欲しがった先制点は無情にもアスカに転がりこんだ・・・。
この学年の鷺宮イレブンは常に進化をし続けるチームである。
第6ブロックの二大勢力と言われる三菱とアスカに対して鷺宮は互角勝負を挑めるまで成長している。
それはまるで貪欲に経験を吸収し、成長しようとする生き物のようだった。
規格やスタイルに捕らわれるチームにとってみれば、鷺宮は実にやりにくい相手ではないだろうか。
局面において各々が判断し、打開していく。鷺宮の強さは形に捕らわれないスタイルにこそあるように思えた今大会であった。
結果的に三菱戦、アスカ戦とも0-3の敗戦を喫してしまうが、惨敗ではない。
次は三菱やアスカ相手にサプライズが起こせるのではないか?と期待感を抱かせてくれるには充分な内容であった。
小学生最後のさわやか杯を54チーム中4位で終えた選手やコーチらを誇りに思うと共に拍手を贈りたい。